父のための介護食 簡単・栄養満点・失敗なし

介護

父のための介護食

私が仕事をやめ、母と介護を始めた頃、父の食は細くなる一方でした。母の負担を減らそうと、あまり得意ではありませんでしたが、満をじして(笑)父の食事作りに挑戦することにしました。

父は入れ歯が合わず、噛み合わせも悪く、食べ物をうまく噛むことができませんでした。食も細くなる一方でしたので、少しの量でも栄養がしっかりとれる食事でなければなりません。そのうえ、消化の良い、柔らかい食事を用意する必要がありました。

炊き込みおかゆの誕生

いろいろ試行錯誤した結果、父が好んで食べたメニューが、オリジナル炊き込みお粥でした。炊き込みお粥は、炊飯器で簡単に作ることができ、何より野菜や肉などの栄養素も豊富に含まれています。また、柔らかく食べやすいため、父にはぴったりの食事でした。

作り方は、炊飯器に米、水、野菜、肉、だしを入れて炊飯するだけです。私は、人参、しいたけ、ピーマン、玉ねぎ 鶏の胸肉、に白だしを使いました。

野菜の量は、お好みの量で大丈夫です。おかゆモードで炊飯するため、すべてやわらかくなり栄養は米粒に吸収されます。お米の合数にあわせて、白だしは調整してください。薄いときは後から味をたすこともできます。食欲が落ちている時は、少し味付けを濃くしてもいいですし、食べる時に味ポンを少しかけても食べやすくなります。

出来上がったら、好みで温泉卵やきざみのりや、すりごまをたっぷり乗せます。たまごは完全栄養食といわれるほど優秀な食材です。特に、介護食には欠かせません。温泉卵は、電子レンジで簡単に作ることができます。

温泉たまごの作りかた

炊き込みお粥を作るとき、私はいつもフードプロセッサーを使用しました。フードプロセッサーを使えば、野菜や肉を簡単にみじん切りにすることができます。また、大根おろしや納豆など、他の食材を調理する際にも便利です。自宅で介護食を作られる方は、心強い相棒になる調理器具です。今は、母の食事作りにフル活用しています。

父は炊き込みお粥をよく食べてくれました。食欲が落ちていたときでも、炊き込みお粥だけはいつもおいしそうに食べていました。炊き込みお粥を食べると、父の食欲もでてきて、元気も出てきました。

炊き込みお粥の作り方

作り方

  1. 米を洗って炊飯器に入れます。
  2. 水、鶏むね肉、人参、玉ねぎ、ピーマン、しいたけ、白だし、(好みで塩、こしょう)を加え、炊飯器のおかゆモードを選択しスイッチを押します。
  3. 炊き上がったら、よく混ぜて器に盛り付けます。
  4. 好みで、温泉卵、きざみのり、鮭フレーク、すりごま、こんぶ等々のせるもので味変も楽しめます。温泉卵だけは、体のために必ずトッピングしました。

ポイント

  • 炊飯器のおかゆモードを使用すると、簡単に美味しいお粥が炊けます。
  • 野菜は食べやすい大きさ(できたら噛まなくてもいいよう刻むぐらいがベスト)に切ります。
  • 鶏肉はたきあがった時に、小さくおはしでほぐして下さい。
  • 白だしの量はお好みで調整してください。
  • 塩、こしょうは味見をしながら加減してください。

栄養価

炊き込みお粥は、米、野菜、肉など、様々な食材を組み合わせることで、栄養価の高い食事になります。特に、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。鉄分は赤血球の生成に必要な栄養素で、貧血予防に効果的です。ビタミンB1はエネルギー代謝に必要な栄養素で、疲労回復に効果的です。ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康を維持する栄養素で、美容に効果的です。ビタミンCは免疫力を高める栄養素で、風邪予防に効果的です。

炊き込みお粥は、高齢者や介護食に適した食事です。消化が良く、食べやすいため、食欲が落ちている方や噛み合わせが悪い方におすすめです。また、栄養価が高いため、健康維持にも効果的です。

 

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