救急車を呼ぶか迷った時どうしますか?

介護

父の救急搬送歴

父は手術で、胆管、胃の一部、十二指腸全摘、小腸の一部、肝臓の一部、すい臓の一部を切除していました(記憶違いでしたらすみません)。退院してからは、私の勤める総合病院に、自宅から通院し、抗がん剤治療も1年半ほど続けました。

そんな中、毎年最低一回は、救急車で搬送されていました。どのような症状で救急搬送されたかと言うと

– 呼吸がしにくい
– 座ったまま動けない
– 尿が全く出ない
– 夜中の発熱で薬が効かない

今、思い出せるものはこれぐらいです。

生まれて初めて救急車を呼んだときは、本当に緊張しました。

当時大変だったのが、父が外来の診療時間外に急変した時でした。その時は、歩けない状態でしたので、救急車を呼ぶかどうか、すぐに判断が必要でした。

我が家は、比較的静かな住宅地の中にあり、救急車のサイレンが鳴ると、特に深夜帯は、近所にご迷惑がかかります。夜中のサイレンに驚いて、慌てて窓を開けて我が家を凝視(笑)したり、時には家まで来られたりするので、毎回電話をかける時は躊躇しました。

でも一刻を争うので、迷った時はすぐに、病院で教えてもらった#7119に電話をかけ相談しました。ここには、医師や看護師が常駐していて、患者の状況を伝えると、救急搬送が必要かどうか、的確に判断してくれます。この時、緊急性があると判断された場合、電話がつながったまま、救急隊につないでくれました。本当に心強かったです。

#7119は全国的に設置が進められていますが、一部地域ではまだ対応できないところもあるそうです。詳細は総務省のリンクを貼っておきますので、こちらをご参照下さい。

総務省#7119の情報はこちら

救急隊が来るまでにすること(できたらでいいです)

家の中の動線の確保。救急隊員は、土足に靴のカバーをつけて、家に上がってきます。父の場合、いつも3人の方が、父をストレッチャーに乗せて、救急車まで運び出しました。救急隊員は、がっしりした人が多いので、安全に通りやすくするため、玄関や部屋の中、扉付近に邪魔なものがないか、あれば脇に寄せておきます。

救急車のサイレンが近くなってきたら(これもできる方でいいです)

家を出て手を振って知らせる。救急隊は、患者の住所は把握していますが、人が誘導することで、大きな救急車の駐車も、家の中にもスムーズに案内することができます。私の場合は、母がいたので外に出れましたが、一人の場合は、無理をしないで下さい。

救急車に乗る時の持ち物(これだけは)

– 保険証
– 財布
– スマホ
– お薬手帳(すぐに見つからない時は服用薬を一式持って出る)既往歴が一目瞭然。
– 患者のくつ(この場合はうちの父)
– 家族の身分証明書

家を出るときは必ず鍵をかける。

救急車の中

父は既往歴が多かったため、毎回、受け入れ先の病院を探すのに時間がかかりました(救急隊員の方には本当にお世話になりました)。私が勤めていた総合病院も、救急受け入れはしていましたが、専門医が当直していない時は、さらなる急変のリスクを考えて、違う病院に搬送してもらう事もありました。

救急車に乗っても、その中で30分~1時間いる事も珍しくありませんでした。その間、救急隊員が、病院を探しながら、別の隊員は、父の体温、血圧、酸素濃度等をテキパキとチェックし、今の状況を説明し、父が安心できるよう声かけもしてくれていました。早く搬送先が見つかるのに、こした事はありませんでしたが、家族としては心強かったのを覚えています。

以上、救急搬送を何度も経験した上で、気づいた点を書きました。

病人が急変すると、家族は本当に慌てます。我が家では、突然の救急搬送に備えて、救急搬送用のバッグを、父のベッドの横に常に置いていました。これだけでも気持ちが違いました。

困ったことに、父は病院に行きたくない、入院したくない人でしたので、体調が悪くても、ぎりぎりまで「しんどい」とは言いませんでした。なので、できるだけ早めに異変に気づき、対応するよう心がけていました。

以上、これらの情報が、少しでも参考になれば嬉しいです。
当時の記憶は、どんどん忘れていきます。上記以外で、何か救急搬送時に、役に立つ情報がありましたら、ぜひコメント欄で教えて下さい。私もまた、思い出しましたら書き足していきたいと思います。

一人で介護を頑張る方へ 救急車を呼ぶかどうか迷った時

ご家族が急変した時、あきらかに様子が違うと思ったら、すぐに119番に連絡して下さい。それ以外で迷う時は、#7119に連絡して相談してください。救急車を呼ばなくていい場合は、医師もしくは看護師が具体的なアドバイスしてくれますので、安心です。

総務省#7119の詳細はこちら

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました